2007年11月 4日アーカイブ
大阪の鑑定医が秘密漏洩罪(刑法134条1項)で起訴された事件で、医師に対して供述調書を見せてほしいと求めた側の草薙厚子氏の責任が問われないことになった。
医師が、稚拙なジャーナリストの犠牲にされてしまった感じで医師が気の毒だ。
事件のスジからしても、草薙氏らが積極的に調書の開示を求めたからこの事件が起こったわけで、少なくとも、検察は草薙氏を秘密漏洩罪の教唆犯としての責任を問うことができたはずだ。
新聞報道によると、検察は取材の自由に配慮したとのことである。
しかし、取材の自由に配慮するのであれば、医師についても不起訴にすべきであったと思う。
医師は草薙氏らに協力することが少年事件の解明や将来的な再発の防止に役立つと考えたと思われる。
医師が起訴され、草薙氏が不起訴では、医師の善意が踏みにじられることになる。
後味が悪い結論である。
こんなことでは、報道に協力したいと思う人たちも萎縮してしまう。
それにしても、草薙氏のコメントは稚拙すぎる。
「鑑定医の方はもとより、ご迷惑をおかけした方々には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、公権力の介入は許せません」とか。
しかし、自分の稚拙な姿勢が公権力の介入を許したのである。
まずは、それのみを反省すべきである。
