2008年2月10日アーカイブ
全国の弁護士の集まりである日本弁護士連合会では2年に1回会長選挙が
行われる。今年も行われて、主流派の宮崎候補が9402票、反主流の高山
俊吉候補が7043票(得票率42%)で宮崎氏が予想通りに勝利した。
たしかに予想通りであったが、高山候補がこれだけの票を獲得したのは、少
なくとも私の予想を超えていた。
高山氏は反主流の代表格で2004年、06年、そして今回の選挙に立候
補して敗退してきた。04年の一騎打ちの選挙のときは高山候補が4620票、
主流派候補9143票で得票率は33%に過ぎなかった。4年で10%近くの得
票増ということになる。
選挙の大きな争点は、今回の場合、弁護士の増員問題、裁判員制度であっ
た。特に弁護士の増員問題は深刻で、反主流派はすでに都市部では就職浪
人もいる、司法試験合格者3000名というのは粗製乱造だ、と主張をした。ま
た、反主流派は裁判員制度が弁護人の活動を制限するなどとして反対の論陣
を張った。得票率の増加は、このような主張が少なくない弁護士らの支持を得
ていたということになる。
弁護士を増加しても、都会で弁護士が増えるばかりで、本当に必要とされる
田舎にはなかなか弁護士が来ないことが明らかとなった。それでもなお、弁護
士を増加させる理由が私にはわからない。
また、裁判員制度も、その前提となる公判前整理手続を私は既に経験してい
る。私にはこの制度が適正な裁判の実現に資するとは思えない。だから、自然
に高山氏や反主流派の方々の意見に共感した。ただ、弁護士というのはそうは
言っても現実指向が強いから、結局は多数になりえないと思っていた。だから、
ここまで支持が広がっていたとは正直びっくりした。
主流派も、反主流派の意見を無視できず慎重な運営をせざるを得なくなるだろ
うなあ・・・。
