2008年3月 6日アーカイブ
そういえば、酒の席で話題になったのが、小桜レイナの逆転無罪だった。な
ぜか胸に見とれて朝のワイドショーも昼のワイドショーも見てしまった・・・。し
かし、それにはそれなりの理由がある、と私は弁解するのだが、どうも、PTA
の役員方は理解してくれたかなあ?
事件は、器物損壊罪である。罪さえ認めれば、罰金ですぐに釈放だったはず
だ。しかし、否認したから、3カ月も勾留された。加えて、地裁判決は有罪。そ
の間、これは想像でしかないが、大切な仕事も人間関係もズタズタにされたは
ずだ。
日本で刑事事件として起訴された事件の有罪率は99.9%以上である。
どれほど普通の方々は知っているだろうか。そういう観点から是非あの事件の
報道を見てほしい。
※ ※ ※
ボクも、過去に完全無罪事件を一つ取ったことがある。これは、地裁では一生
懸命頑張って無罪を確信していた。しかし、有罪だった。その間、私の被告人は
父を亡くし母を亡くしていた。
正直、有罪判決の後、控訴をあきらめるように説得もした。どの弁護士もそうだと
思うが、自分の考えと相反する結論が出ると、まったく自信がなくなる。この時も
そうだった。自分の弁護する事件が余りにスジが悪いのか。無罪事件というのは、
やっぱり自分には無理なのか。そう悩んだ。この時まったく自分に自信がなくな
っていた。
それでも、被告人は控訴を選択した。控訴審では当方の証拠調べも裁判所は
取り上げてくれず、この時点で有罪であることを確信していた。判決期日に行くの
がいやで欠席しようかなあとまで卑屈に考えてしまっていた。ホントに情けないが
。ボクはそういう人間だ。それでも行かなければと思って法廷に出向いた。行くま
では常に判決を読み上げられる時のことだけがどうしても頭に浮かぶ。ああ、カッ
コ悪いなあ、正直そんなことばかり考えていた。
裁判長が「一審判決を取消す。被告人は無罪」という。正直、何を言っているの
か飲み込めない。そのうちに言っている意味がわかって机の上で泣けてきたし、
被告人のすすり泣く声も聞こえてきた。裁判官らが退廷すると、被告人席に駆け
寄って抱き合って泣いた。
小桜セレナさんのブログを読んだ。判決日3日前の内容は、まさに緊張感がみ
なぎっていた。判決がどうなっても、私は闘うとあった。まったく楽観していない。
弁護士に口すっぱく無罪じゃないかもしれないと言われていたのだろうなあ、と
思う。努力の限りを尽くしても尽くしてもダメな場合がある。これが日本の刑事
事件だ。そう思うから、小桜さんの満面の笑みに100%共感する。
