2008年6月 4日アーカイブ
東京を離れて10年を超えた。東京にいたときは地下鉄などをよく利用したから
結構歩いた。肥満も気にすることはなかった。しかし、田舎で仕事をしていると
歩く機会がめっきり減る。移動手段がほとんど車になるからだ。だから、外出はで
きる限り歩くようにする。5年前に来た頃は、西城に南警察がまだあった。だから、
被疑者や被告人への面会はいつも徒歩で行けた。ところが、上越署に統合された
おかげでさすがに歩いてはいけなくなった。せっかくの散歩の楽しみも一つ消えた。
それでも、まだ上越拘置支所が残っている。これは、上越大通り沿いにある。カト
リック協会の向かい側、西城病院の隣だ。事務所から拘置所まで歩いて約10分。
散歩にはちょうどいい。事務所を出て大手町通りを歩き栗林医院を左にまわる。
そうすると、青田川にそって桜の小道がずうっと通じている。4月は桜、桜が終わっ
ても桜の葉の緑が殺気だった気持ちの時も気分をなごませてくれる。ちょっと前ま
では地面をシロツメクサの白い花が覆っていた。それも今は茶色くなってきている。
しばらく歩いてお寺を過ぎると、道から川までの土手がなだらかになって天気のいい
日は昼寝もできる。篤志家が寄付したのだろうか、歩道の脇に机とベンチがおいて
あって、ご婦人がたまにのんびりと本を読んでいる。ああ、いいな、おれもしたいな、と
思いながら過ぎる。青田川にかかる岡田橋を通る。橋の上から川の中をのぞきみると
大きなコイが泳いでいる。また、ああいいな、と思う。岡田橋を過ぎると、カトリック
天使幼稚園。園児が園庭で楽しく遊ぶ。また、いいな、いいな、と思う。そこを過ぎ
ると、上越大通りにでて、そこをわたると拘置所だ。
これまでの間、余り、車に楽しい散歩を妨害されることもない。拘置所に近づくと、
被告人の健康状態はどうかなあとか、弱音を吐くんじゃないかなあなどと、また頭の
中も仕事のことがよみがえってくる。束の間の楽しい散歩も終わりだ。それでも、高田
は散歩できる道が多い。そういう意味では東京の谷中や上野と雰囲気が似ているか
もしれない。
