2008年8月29日アーカイブ

 今日は新潟で弁護士会総会があって、新潟に行った。

 裁判員裁判の問題点について議論がなされた。今、新潟の本庁の裁判所

が来年5月に迫った裁判員制度の実施に向けて努力しているところなのだが、

どうも、公判前整理手続きで裁判長の強権的訴訟指揮が目立っているようだ。

 たとえば、弁護人が証人の尋問予定時間を申し出たところ、裁判長が、尋問

時間が長すぎるなどと言って時間の短縮を迫ってきた。どうしても、必要だとい

うのであれば、尋問事項の必要性を説明してほしい、などという。そんなことを

あらかじめ言ったら、検察官にあらかじめ手の内を見せてしまうことになるといっ

てその弁護人は抵抗したというが、こんなバカみたいなホントの話が報告され

ていた。裁判所は、とにかくどんな事件でも3日間で終了させるために遮二無二

時間制限をしてくる。弁護人側はとんだ迷惑な話である。

 私も、強盗致死事件で被告人の上申書を情状証拠として提出したら、後で

裁判所、検察、弁護士会の協議会の席上で「枚数が多すぎる」などと苦情が出

されたことを報告した。被告人の立場に立てば、どんなことをしてでも刑を軽くし

たいと考える。とすれば、自然に弁解をする枚数も多くなるだろう。ところが、裁

判官はそういう気持ちがわからないようだ。

 裁判員裁判を円滑に実施することが自分たちの出世に直接影響するのだろう。

そういう被告人の気持ちへの配慮はまったくない。しかし、そういう裁判所のひ

どい対応を指摘するのが、弁護士会の責務だと思う。2,3ヶ月前とは異なって

かなり地に足のついた裁判員制度への批判的な議論がなされてきているように

思った。

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