2009年4月17日アーカイブ
後味の悪い事件。なぜだろう?
有罪はやむを得ない結論であるにしても、やっぱり後味が悪い。
漏えいを唆した草薙が不起訴でそれに協力した医師がなぜ有罪になるのか。
取材活動は憲法上の表現の自由として認められ、取材への協力はそうでは
ないということになる。そもそも、検察がが草薙を不起訴、医師を起訴したこと
が間違いで、両方同じ扱いをすべきだったと思う。
なぜ、少年が親や兄弟を死なせてしまったのか。不可解な行動に社会が
関心を抱いていたことは間違いない。他方で少年審判は非公開。少年に対す
る配慮をしつつ、国民の知る権利にどのように応えるべきか。これがこの事件
の問題提起だったのに、今のところ、この問題に責任のある機関は何も回答
を出していない。
草薙厚子氏。取材源は明かせないと言いながら、医師の公判が始まると、
一転。取材源が医師であったことを明かした。肝が据わっていないジャーナリ
ストだなあと思う。『子どもが壊れる家』(文春新書)では、続発する残虐な少年
事件を精神医学の観点から解き明かそうとしており、いい視点だなあと思って
いた。問題になった著書は供述調書の丸写しだというのだから(私は読んでい
ないけれど)、そうだとすると、時流にのっかろうとしただけの人ということにな
るのか。裏切られてしまった思いだ。
