2009年8月 9日アーカイブ
8月の裁判所はいつもひっそりとしている。裁判所が休みというわけではない
が、裁判官が一般人よりも比較的長い夏休みを取るため、法廷などが開かれ
ないからだ。7月頃の期日で次の期日の段取りをすると、ほとんど8月後半とか
9月になる。お客さんから何で間が空くのかと聞かれる。それは裁判官の夏休
みがあるからだ。ほとんどのお客さんは「贅沢ですね」と溜め息まじりに言う。特
に離婚や親権を争う事件のお客さんには時間が長く感じるようで、もっと早くなら
ないのですか、と苦情を言われる。こういうお客さんとのやりとり、裁判所はわかっ
ているのかしら?
苦情を言われるけれど、だから、裁判官は夏休みを削れとかと思ったことはな
い。裁判官の夏休みのお蔭で書記官も比較的休みが取れるし、弁護士事務所
などの関係者も休みが取れる。このように波及効果はあるし、余りあくせく働く
よりはみんな夏休みくらいのんびりと過ごしたっていいではないかと思うからだ。
ただし、こんなに堂々と長期で夏休みを取れる業種は余り知らない。 他の業
種も力のあるところが夏休みを取れば、それに関わる人々も夏休みが長期に取
れるのではないかと思う。その一方で、裁判官だけが夏休みを長く取れるのはお
かしい、と批判されることも今後あるかもしれない。日本人は下向き指向が強い
からだ。国立大学の学費を私学なみにしたりしてきたのはその例だと思う。
裁判官の夏休みが話題になったことは余りないが、いつも夏になると、以上の
ようなことを考える。
