2009年10月29日アーカイブ
加藤和彦さんが亡くなった。音楽に疎いので、加藤さんの死亡報道で、初めて、加藤和彦がザ・フォーク・クルセダーズ
の一員で、そのフォークルが「イムジン河」を唄っていたというのを私は知った。
大学2年の時、教科書裁判を支援する全国連絡会の事務局の人に新宿の「ともしび」という歌声喫茶に連れて行かれ、こ
の歌を初めて聴いた。わかりやすい歌詞、切ない調子、国を南北に分断されてしまった民族の悲劇と思いがこめられている
のだと教えられた。よくわからないが、「きんたの大冒険」とおんなじで放送されてはいけない歌だとも聴いた。しかし、一度
聴いたら忘れられない歌なので、カラオケに行く度に曲のリストをみて「イムジン河」が歌えるとわかるとそれをたまに歌っ
た。「たまに」というのは、本物の人たちが歌ったことを聴いたことがないので、どうしても音符の読めない私には手前勝手で
調子が狂う、だから、音がはずれても許してくれそうな人たち以外の前では恥ずかしくて歌えなかったからだ。しかし、この
歌は自分の心の中に残っていて悲しくなったり勇気をもらいたくなったりするときになんとなく口ずさむ歌でもあった。
ところが、「イムジン河」は映画「パッチギ」によって2002年に蘇る。沢尻エリカの演奏するフルートをバックにいつのまに
か口ずさむ自分がいた(だから、どんなに沢尻が叩かれても、この映画に出てくれた沢尻を嫌いにはなれない)。それと同
時に自分以外の多くの人たちがこの映画と歌とを好意をもって受け入れてくれたことに驚いた。
「イムジン河」は本当に名曲だと思う。この名曲を歌ってくれた人が自ら命を絶つなんて本当に悲しくて悲しくてとてもやり
きれない・・・。
