森友学園問題はまだ未解決3

 司法試験を勉強していた頃の話し。

 憲法の論点で「法律の概念」というテーマがよくわからなかった。憲法の大家芦部先生の演習本に「立憲君主制のイデオロギー的産物」だとか「法律の一般性・抽象性は・・・(国民の)最小限度の自由・平等・安全を保障する」と書かれてあったが、さっぱりピンとこなかった。

 しかし、今の現実を生きているとその意味がよくわかる。

 つまり、権力者はその権力を濫用する。自分にシッポを振ってくる人には便宜を与え、反発する人には弾圧を加える。だから、その恣意性を排除するために、法律は「一般性・抽象性」(すなわち、法の適用を受ける者も事件も不特定多数ということ)という網をかけて権力者の恣意的な権力行使を縛り付けるのである。

 今の現実はどうだろう?籠池のように晋三をヨイショする人には「特例」を与え、沖縄のように権力に抵抗する人には法を無視して(岩礁破砕許可申請すらしないで工事をする、知事の取消も無視する)排除と弾圧をする。

 自分たちに都合のいい内容については恒久法(戦争法の時には恒久法と特別法の論議)、まずいときには特例法だと言って(天皇退位の議論)一般性・抽象性を回避する。

 まさにやりたい放題、近代以前の中世の王様政治、縁故政治そのものである。

 立憲主義のみならず法治主義すら踏みにじられている。もっと国民怒るべきじゃないか。

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このページは、馬場秀幸が2017年5月 9日 19:06に書いたブログ記事です。

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