地元の弁護士で十分です。気軽に事務所に出向いて直接弁護士と顔を合わせて相談ができますし、事件の進行状況も確認が容易です。それに債務整理事件の場合は、都会の弁護士だからといって技術が高いというわけではありません。

テレビＣＭで日本全国から顧客を集め大量の債務整理事件を処理する弁護士事務所が東京などにはあります。テレビで宣伝しているので安心と思うかもしれませんが、余りメリットはありません。こういう事務所は、相談者の都合よりも事務所の都合を優先しがちです。

例えば、支払いがきつくて破産しか考えられない場合でも任意整理を勧めます。任意整理であれば貸金業者と支払交渉だけすればよく相談者と細かな打合せをする手間もないし裁判所に行く必要もなく、事件処理が事務職員のみでできるからです。

しかし、これは依頼者にとっていいことではありません。依頼者に借金の返済を続けさせることによって依頼者の生活をますます窮乏化させてしまうこともあるからです。しかも、遠方であれば、弁護士との意思疎通がメールや電話などになってしまいますから、信頼できる弁護士なのかどうか弁護士の「表情」がみえません。依頼した事件の進行状況を直接確認したくても、交通費がかさむだけです。