まだ始めたばかりの事件ですが その2
12月4日付の「まだ始めたばかりの事件ですが」の続報です。
実は、私の依頼者(知的障害あり)は、知人に騙されて消費者金融3社との間で貸金契約を締結されていました。
その内の1社は、支払督促が確定し、支払督促に基づいて給与の差押えまでされていました。この差押えをした消費者金融会社に対して、こちらは知的障害があり「支払督促」など裁判手続を十分理解することができなかったものであり、とりあえず差押えを取下げてほしいと要望したところ、同会社はこちらの要望を受けて取下げてくれました(要望はしてみるものですね)。
別の1社は、支払督促をしたので、当方はこれについて支払督促異議を出して通常訴訟で争うこととなりました。契約締結はネットのみでしたようなので、いったいどういう経緯で貸金契約を締結できたのか、消費者金融側に、本人の契約能力を適正に確認することができていたのかどうか裁判の手続きで明らかにしていきたいと思います。