政治報道が異様に思える今日この頃。
参議院議員選挙って評価の仕方がむつかしいとは思うんです。自民・公明が議席を減らしたとしても依然3分の2に近い多数議席を確保しているわけですから、それを重視すれば与党系の勝利は勝利です。しかし、一方で5月時点ではどう考えても劣勢だった野党共闘。32の1人区で取れて4、5議席程度と言われていたのが、ふたを開けたら10議席獲得していた。これは予想外の善戦ともいえます。問題なのは、後者の観点から報道するマスコミがほとんどいないこと。私には異常に感じられました。
それから、最近の韓国パッシング。韓国最高裁の徴用工判決をもう少し冷静に見れないものだろうか。戦後賠償の問題は日韓協定ですべて終わった、けしからんという。しかし、戦争下における強制労働の被害の実態を抜きにして徴用工判決の問題は語れないのではないかと思う。また、韓国政府が何もしないというのを批判するが、韓国も権力分立の国である。政府といえども最高裁の判決に干渉はできないはずだ。日本だってそうだろう。おかしなことはすぐわかるのに、そういう批判的な考えはマスメデアからつまはじきにされている。そして、日本の輸出規制強化が徴用工判決が原因であることがみえみえなのに、日本政府の言い分をそのまま垂れ流し報道。異論が封殺されている。政治報道が異様に思える今日この頃である。