相手に対する無理解、憎悪と憤怒が戦争を作り出す。
トランプ米政権がイラン革命防衛隊の司令官を殺害しました。トランプ大統領は、イランのテロ行為を止めさせることが目的だったとしてその正当性を主張していますが、この殺害行為がイランの国民の憎悪と憤怒を呼び起こし、イランの政権もアメリカに対する報復行動を予告した。どちらの主張が正しいのかはわからないが、アメリカもイランも国民感情に縛られて後戻りできなくなる恐れもある。戦争の始まりなんていうものは、こういう偶発的な事件が双方への無理解と敵意とが相まって憎悪が憤怒を呼び起こし、国家としても引くに引けない中で軍事力を行使せざるをえないという過程をたどるものなのではないか、などと思う。
そうだとしたら、中立的な第三者も戦争を回避するために「頭を冷やせ」と呼び掛けることは意外に重要なことなのかもしれない。だから、調査目的といえどもペルシャ湾に自衛隊を派遣することはやはり現在の局面では論外としかいえない。
それにしても、正月早々、国内も国外もいろいろなことが起こっている。
窓から外を見ると、雨が雪に変わってきた。私の事務所は6日から仕事を始めます。もう一日、事務所はお休みさせていただきます。