1月28日 刑事弁護の醍醐味はやっぱり否認事件を弁護すること
当番弁護士で受けた事件が久しぶりの否認事件であった。
しかし、否認を貫いたら釈放は遠のく。それよりも、罪を認めて早期に釈放してもらったほうが被疑者のためだろうあ。大いに悩む。
検察官は、捜査段階で否認をしていれば、反省していないものとみなして、公判請求をして、保釈も簡単には容認しない。被疑者の身柄を人質にして被疑者から自白を引き出そうとする。これが人質司法とよばれる日本の刑事司法の特色である。公判請求された被告人のうち99.9%が有罪になると言われているが、その実態は長期の身柄拘束から逃れたいと思いで、自分は無罪と考えながらもやむなく罪を認める人たちもいることでできてきた数字である。
この人質司法、どうにかしなければと思う。