1月9日 私の集落もいつかは限界集落になるんじゃないか?
実は昨日、近所のおやじがなくなった。
おやじは、私の父母が年老いて畑仕事も大変になると、喜んで手伝ってくれた。酒が好きな愛すべき人だった。
わが集落では、人がなくなると、近所の仲間が集落を回り、葬儀の日程を知らせる。回るのは二人一組でするという習わしになっていた。
私は、四年年上の小中学校の先輩と二人で集落を歩いた。訪れた家は15戸くらいだっただろうか。空き家もあった。テレビの音量が思い切り鳴っていて誰かがいるのはわかるのだが、大声で呼んでも一向に出てくれない家もあった。耳が聞こえない高齢者だと思われる。
もちろん、私たちの訪問に応対してくれた家もあった。出てきたのはやっぱり私の父母くらいのご老人たちだった。
久しぶりに訪れた家もあった。90を超える婆さんが出てきてくれた。「馬場さんかね~。おまんたちのじいちゃん、ばあちゃん、まだ大丈夫かね?会いに行きたいんだけど、おらも足悪くてさあ」
こんな状況であった(苦笑)。わが集落も10年或いは20年経てば限界集落になるんじゃないか。今後どういうふうに推移していくのか。この状況を変えることなんて私にはできないが、どうせここで生活しているんだから、観察くらいはしていきたい。