10月1日 香典の受け渡し
最近葬儀があり、そういえばと思い出した。
私の地域では、弔問者が差し出した香典を、主宰者はそのまま受け取る。受け取る際に中身を確認することはしない。その場で中身を確認するとしたら失礼だという感じに私たちは受け取る。
ところが、関東の親戚の葬儀に行った時は、いただいた香典を主宰者が開封し、弔問者のいる面前で中身を確認して受領する。親戚によれば、中身を確認して受け取ってもらったほうが、弔問者も安心だからというのである。
後者のほうが変わったか習慣だと思っていたが、今考えるとむしろ合理的かなあとも思う。遠慮して中身をみず、後で開封した空だったということがある。後から中身がなかったということもできない。空にしたのはうっかりなのか故意なのかと余計なことまで考えることもある。そうであるなら、受け取った時に中身を確認しておくのが双方ともに安心だということになる。
どうして習慣の違いが生まれてきたのか研究してみればおもしろいと思うのだが。