11月12日 今日は母の92歳の誕生日
母が92歳になった。
足腰は弱くなったが、それでも天気のいい日は近くの畑に出て作物の成長を見守っている。お祝いの言葉を伝えたら、長く生きてしまって申し訳ないという。家族や親戚に迷惑をかけてしまっていると思っているらしい。
正直、今更そんなことを言うなと思うのだ。子どもである私に執拗に同居を迫ってきたのは母である。長男であるおまえが家を出てどうするんだ、別々に暮らすくらいなら地元に帰ってこなくてもいいなんていさましいことを言っていた。
長生きをすれば、家族に負担をかけることはわかっていたことだろうに、それを今更申し訳ないなんていうのもどうなのかなあと息子は思うのだ。
少し感情的には距離をおきながら、母の長寿を祝う。