11月16日 統一教会のことについて
11月26日に、市民プラザで「統一教会」の話をすることになった。マスコミで報道されること以外に特別な話ができるわけでもなく、何を話したらいいのか困っている。
ただ、あえてそのテーマを引き受けたのは、自分なりに驚いたことがあったからだ。
一つは、信者2世或いは信者の家族が筆舌しがたい被害を受けていたことを山上容疑者の事件で初めて知ったことだった。統一教会に対しては「青春を返せ」と言って被害者が集団訴訟を提起していたことは、弁護士としては知っていた。しかし、それは信者の人たちであって、その信者の子どもたちが大変な思いをしてきたというのは知らなかったのである。
二つは、山上容疑者の事件が、自民党と統一教会との共鳴関係を明らかにし、政権や自民党への世論の批判を引き起こし、政権基盤を揺るがすまでの事態に発展してきたことである。
安倍前首相が山上容疑者の銃弾に倒れたのは7月8日だった。その直後の参議院議員選挙は自民党の圧勝に終わった。その余勢を駆って、岸田首相は早々と安倍前首相の国葬を決めた。まさかその時点で国葬に多くの国民が反対し、又政権への支持率が急降下することなんて誰もが思わなかったからである。
当日は、そんな自分が驚いた理由を丁寧に説明ができるような内容を話したいと思っている。