11月4日 夢を語る姿にみとれてしまう
弁護士の仕事っていうのは現実に向き合う。しかも、その仕事の多くはトラブルや失敗の後始末である。お客さんがやってきて夢なんて語られても、その夢、誰かに乗せられてないか?なんてついつい心配してしまう。夢をみれないなんて悲しい性だなあと思う。
それでも、今日のお客さんの話はおもしろかったなあ。このお客さんはボクの親戚筋で10歳年上の私にとっては小さい頃から兄貴のような人だった。高校卒業後は地元の会社に就職し、サラリーマンをしながら実家の農業に従事する典型的な兼業農家だった。ところが、50歳になって自分の思い描いてきた農業をやりたいと思って会社をやめて専業農家になった。それから約20年、農地の規模は実家がもっていた1町歩から50町歩に拡大した。まだまだ、農地の規模を拡大したいという。そして、観光菜園や農家民宿、産直レストランを経営したい。そういう夢を語ってくれた。もう、後継者になってくれる息子もいるのに隠居のことなんて全然考えていない。
昔から堅実・実直な人である。だからこそ、このでかい夢、もしかしたらやってくれるんではないかと期待した。この人の夢を語る姿にみとれてしまった。