2月5日 テレビドラマが映し出すモラルハラスメント
昨年の後半に放送された「恋する母たち」、現在NHKで放映中の「ドリームチーム」。モラルハラスメントがテーマになっています。
「恋する母たち」では、仲里依紗が、夫である敏腕弁護士が後輩弁護士の女性と不倫をし離婚を考えても、夫から「離婚すれば今と同じような生活はできなくなる」と言われてためらったり。「ドリームチーム」の山口紗弥加も、テレビでも著名な国際政治学者である夫に不倫をされて離婚を考えても、「親権は私がもらう」と言われて立ちすくむ。
私も、モラハラの相談をよく受けます。モラハラの難しいところは、狭い人間関係の中で行われ、しかも日常会話でおこなれることが多く証拠が残らない、生命や身体への加害、不倫などとは異なってその被害の重要性をなかなか裁判官にわかってもらえない。
昔は、個の自立よりも家庭の平穏、経済的安定が重視されて多少のモラハラも我慢して離婚しないという場合が多かったのでしょうが、番組では自立を目指す女性の生き方が描かれている。観ていて気持ちよく、救われる思いがします。