3月18日 ロシアのウクライナ侵攻から考える③ 戦争にならないために何が必要か?
仮想敵を作り防衛予算を増やして防衛力を強化しても、敵がそれを超える軍事力を備えたら、こちらはまたそれを超える防衛力を強化する。このように戦争をしないための防衛力・軍事力増強は歯止めのない軍拡と際限のない費用の支出を余儀なくされることになる。
政府は、軍拡競争をしない歯止めをどこかでかけて、足りないところは外交で補うしかない。外交をしてこちらが戦争を仕掛けるつもりはないし、そちらも戦争をせずに友だちでいることが得だぞ、というアピールをする。これが、戦争にならないために政府がすることだろう。
民間で必要なのは、他国の人々との取引を活発にし、人的に交流することだ。互いに相手のことを知れば、当然に親しみをもち、警戒感もなくなってくる。そして、権力者が民衆の意思に逆らって戦争をしようとさせないために、絶えず政府や権力者を監視するという本当に生きた民主主義が必要だ。