3月27日 ボクはかくかくしかじかこう思います、あなたはどのようにお考えですか?
年明けに、上越地区労連の布施さんからお話をいただいた。「みんな元気がない。元気の出る話を馬場さんだったらしてくれるんではないかと期待している。」と言われた。おだてられて調子にのって「いいですよ」と言ってしまった。しかし、話す内容を聞くと青ざめた。布施さん曰く「今、巷で話題になっている「敵基地攻撃能力」とか「核共有」の話をしてほしい」。そんなの知らない。自分は安全保障の専門家でもない。ただ司法試験で憲法を学び、普通の人より憲法が少し詳しいだけなのだ。
そうこうしているうちに、2月24日にロシアがウクライナに侵攻し、まさかまさかの大変な事態になってしまった。ウクライナの話に引きつけて話をすれば、少しは興味をもっていただけるかもと思って演題をこう決めた。
「ロシアのウクライナ侵攻から憲法と政治の課題を考える!~敵基地攻撃・核共有論から、参院選に向けた運動まで~」
しかし、冷静に考えれば、ボクは国際政治のことなんて何も知らない。
テレビでは専門家でもない奴が、ウクライナがどうのこうの、ロシアがどうのこうのとうんちくを垂れている。ボクにはあんな芸当はできない。何を話せばいいのかと考えるうちに講演会の日は迫ってくる。正直、日常の仕事に追われてなかなか準備すらできない。
いろいろ考えた結果、素人なりの考えを伝えることでもいいではないか、と割り切った。つまり、自分は専門家ではないので知識をお披露目するなんてことはできない。ただし、今のご時世、いろいろな情報が入り乱れ、どういう立ち位置で考えればいいのかわからない。だから、「自分なりの考え」を伝えることは意味があるのかもしれない。自分が持っている知識と情報をもとに今世の中で起こっている事象をどのように評価するのか、ということをお客さんにお伝えし、参考にしてもらえばいいんじゃないか。自分の身の丈の話でも、意味があるのかもしれないと思った。
話した時間は1時間15分。その後に質疑応答で30分程度。まあまあの出来栄えだったんではないかと思う。