5月21日 阿武町の誤送金4630万円、預金の差押えはできなかったのか?
阿武町の誤送金の事件で、興味をもったのは誤送金の事実を認識した後の町の対応だ。
4月6日、職員が4630万円の金額が記載された男性の口座への振込依頼書を誤って銀行に提出、
8日、銀行が男性の口座に4630万円を振り込み、その後に銀行が町に確認、町が誤りを把握。すぐに男性宅を訪問し謝罪し返還を求めた。男性は一旦は協力する 姿勢を示したが、結局拒否。その後、4月1お日から18日まで、計24回にわたり、振込手数料も含め4633万1922円を出金した。
最近の報道によると、阿武町が預金の仮差押えの申立てをしたのは、男性と最初に接触してから2週間以上経過していたということだ。もうその頃には田口容疑者の預金口座はほぼ空になっていた、という。
仮差押えをしたのが男性と接触した後の2週間後というのが気にかかる。男性の良心に期待したのだろうか。それとも、迅速にしたくてもできなかった事情があるのだろうか?
阿武町は山口県の北部に位置する人口3000人程度の小さな町である。町には弁護士もいないようだ。もしかしたら、すぐに相談に応じてくれる顧問のような弁護士もいなかったのではないか。そう考えると、他人事とは思えない話なのである。