雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

5月8日 日常と非日常のはざまの中でくだらないこと考えた。

2022.05.08

 車を運転しながらくだらないことを考えていた。
 ボクの事務所に来るお客さんは、よく「こんなこと相談するの恥ずかしくて・・・」というようなことを口にする。中には恥ずかしすぎて相談するのが遅くなり手遅れになってしまう人もいた。
 それに対して、「なんで恥ずかしいと思うのだろう、他の人たちも同じようなこと経験しているのに」と思うことがよくあった。
 自分がそう思うのはなんでなんだろうと考えていたのだ。
 当たり前なことに気がついた。
 ボクの仕事は一日24時間のうちの8時間以上もしくは12時間近くまでは仕事時間だ。寝る時間を8時間としよう。そうするとそれ以外の私的な時間は4~8時間になる。そして、ボクの仕事のほとんどは事件である。離婚、破産、刑事、遺産相続、人と人とのトラブルの後始末がほとんである。社会全体でみればトラブルは多くの人たちが経験するというものではない。しかし、自分に限って言えば、普通の人間としての生活と同じかそれよりも多くトラブルに関連した生活を送っている。肌感覚でいえば、トラブルの渦中を生きている。
 これを読む人は、おまえはよくこんなくだらないことを分析するんだねえと思うでしょう。たしかにそうです。
 でも、言いたいのは、自分には別に恥ずかしがらずに話してくれればいいんだよということなんです。私にとっては当たり前のことなんで。むしろ、私が過去の事件を体験談のようにしてあげれるわけですから、「恥ずかしい」と思っていたお客さんも話を聞けば心も軽くなるんではないかと思いました。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事