6月22日 面会交流について
事情があって子と離れた親が子との面会をすることを面会交流という。
子と離れた事情はその多くが親同士のもめごとであり、子が小さいと実際に面会交流を求めるのは子を監護養育する親に対してということになる。だから、もめることがある。
子を監護している親はできるなら会わせたくないという。子も監護している親に影響されて会いたい場合があっても素直に会いたいと言えない場合もある。離れた親にしてみれば、子がどうなっているのか気がかりである。だから、大変なのだ。
法律的な事件には違いないが、強制力を働かせるのは困難である。会う会わないというのは本来的に人間の自発的な意思に基づくものだ。強制力を行使することは避けるべきなのだ。
本音を言うと、子を監護養育している親は、面会交流についてもっと前向きに対応してほしいと思う。監護養育親の代理人になるときは表だってはいいにくいが、内心の気持ちはそうである。
「会わせてあげればいいじゃないか」
おそらく多くの弁護士もそうだろう。監護養育している親は、子は会うのがイヤだと言っている、ということがある。しかし、子の本心というのはわからない。親に遠慮して本心を言わないこともあるだろう。自分も過去を振り返れば、親に言いたくても言えなかったことがあるじゃないかと思うのだ。