6月26日 妙高山で怖かった思い出
妙高山といえば、怖かった思い出がある。
中学三年生の夏だった。全校登山で妙高山を登った。全校といっても60数名の超小規模校だったけど。
前夜に燕温泉の旅館に泊まり、朝3時頃に起床して歩きだし頂上を目指した。あたりは当然だが真っ暗だ。
1時間半ほどして急に雨が降り出してきた。凄い量の雨だった。山道はVの字になっていたから、道には大量の雨がたまり膝上までに達していた。その内に近くで雷が鳴る。付近には避難できるような森も林もなかった。
先生方の判断で下山することになった。それはいいのだが、最後尾にいた生徒4,5人と教員2名が、全体のグループと離れてしまった。何で離れたのか今となっては忘れてしまった。その中に私もいた。さすがに全体から離れて数名で下山するというのは教員がついているとはいえ心細かった。道の水かさは上がっていく一方で、雷は鳴りやまない。雷にあたって死ぬのだろうかと思った。
幸いにして事故は免れて下山した。怖い思いをしたのだから山登りなんて嫌いになるはずと思うだろう。しかし、自分の心の中では怖さよりも楽しさが優ったのだと思う。高校でもハイキングクラブに入った。そして、高校3年のときの全校登山では妙高山と火打山を登頂することができてリベンジを果たすことができた。
でも、さすがにあのときの体験は二度としたくない。