雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

7月6日 コロナのとばっちり その64 ワクチン休暇? 君たちはどうする?

2021.07.06

 まだ、どうしたらいいのか考えている。ちなみに「君たちはどうする?」の君たちは、私と同じ事業主の皆様のことを言っています。 
 副作用のことを考えて、労働者に休みを取らせることは当然のことだ。
 欠勤扱い(給与を払わない)という取り扱いは論外だろう。
 有給の消化、或いは土日の振替という手段がある。ただし、これだと本来自由に使用できるはずだった休日をワクチン接種の副作用のために使用してしまうことになる。これってどうなんだろう?
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 交通事故の場合、事故に遭った労働者が治療のために有休を使用したとしても、休業損害が発生したと考える。有給なのだから、治療で休んだ日も給与がもらえる。だから損害は発生していないとも思える。しかし、本来自由に使用できる有休を犠牲にしたではないか。それは損害として考えるべきだろうということだ。休んだ日数分の賃金を損害としてカウントする。
 ワクチン休暇にも同じことがいえるのではないか?いやどうなんだろう?
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 これは、ワクチン接種をどう考えるかに関わる。接種を受けるも受けないも個人の自由だろうということになれば、副作用も、個人が接種をしたことの判断の結果だ。休暇も、労働者が自分の有給を使用すれば済むことだ、いうことになる。こういう個人的な考えも一理ある。
 しかし、それはどうなんだろう?
 ワクチン接種は、その受けた個人を守るだけではない。家族や職場、ひいては社会生活を守る(集団免疫を獲得するということなのだろうが、正直、よくわからん)ことに繋がっていく。ボクの友人が言ったように、接種を受けることで、受けない人のことも守ってあげることになるはずだ。
 そうだと思えば、やっぱり、有休を特別に追加することが、事業主として正しい在り方であると私は思う。いや、究極的に言えば、事業者が労働者に与えた休日は、国が補填するべきだろう。そんなことを今の国に要求することは土台無理だというのはわかているけれど。

 

馬場秀幸  カテゴリー:その他