8月28日 菅離れ
自民党の二階幹事長が菅総理の続投、自民党総裁の続投も支持している。
果たして菅を自民党員や議員は支持するのだろうか?再選はできず勇退、総選挙は自民党総裁選で選ばれた新しい顔で闘うことになるだろうと思う。
菅さんを支持する人たちは、最近世論調査をしたところ、数十議席程度の減少にとどまったことをその根拠としている。それだけだったら、引き続き政権を継続することができるからだ。そして、選挙が行われる頃までにはワクチンを接種した人も増加して感染者の数も落ち着くのではないかとみ考えてもいるようだ。
しかし、世論調査はその調査をした時点での数字である。数か月後には突風が吹くことまで予測の中には入れていないだろう。逆風という名の突風が吹いたら終わりだろう。それに、菅政権が支持できないのは、コロナ禍の政策に失敗しているからというよりも、リーダーとしての姿勢に国民が疑問を持ち始めてきたからだろうと思う。だから、多少、「明かり」が見えたところで支持が戻ってくるというのはやや楽観に過ぎると思う。
二階氏に限って言えば、菅の再選は自分の幹事長続投を意味する。どんなに冷静な人でも、自己の利害得失が直結してくれば、事実の分析に「おそらく大丈夫だろう」という甘さが出てくるのが人間の情というものである。決して世間は菅総理や自民党に甘くはない。
そうは言っても、昨年の夏、大騒ぎして菅氏を担ぎ出した衆議院議員たちが、菅さんでは勝てないといって他の人を担ぎ出してしまうというのも、節操がないというか思慮に欠けるというか。みんなこうなることを予想しなかったのだろうか?あの中身の全くない官房長官時代の記者会見、あんなものでいいと思っていたのだろうか