8月28日 高田世界館で『プラン75』を観る
日本の近未来のお話である。満75歳から生死の選択権を与える制度が国会で可決された。死ぬことを選択すると政府から10万円の給付金をもらって贅沢ができる。そして、「その時」が来るまでコールセンタースタッフがサポートしてくれる。
主人公の角谷ミチ(賠償千恵子)は、ある日突然、高齢を理由にホテルの客室清掃業務を解雇される。住む場所も退去せざるをえない。家族もいない。プラン75の申請をして死ぬことを決意するが、ミチを担当してくれるコールセンターのスタッフの瑤子と交流を重ねる中で死を選択したことに疑問を持ち始める。一方の瑤子も、スタッフがしていた寄り添いが実は死を選択した人が撤回するこのを思いとどめさせる役割をしていたことに気づき、疑問を抱いていく。
国家の存続と個人の人生についての自己決定権が天秤にかけられている。この天秤をどのように加減していくのか。2025年には国民の5人に一人が75歳以上になる。いったい全体どうすりゃあいいんだ、と未来の老人はこの映画を観て思わず心の中で叫んでしまった。
ミチ役の賠償千恵子はもちろんですが、、瑤子役の河合優実の演技が光っていました。
『プラン75』は、観たいと思っていましたが、JMAXシアターでの上映を見逃してしまっていました。どうしようかと思っていたら、高田世界館が上映してくれました。本当に助かります。9月9日まで高田世界館で上映しています。是非、ご覧ください。