9月20日 仲野太賀の『初恋の悪魔』今週の土曜日が最終回!
めっきり寒くなりましたね。
本年7~9月のドラマで一押しは日本テレビの『初恋の悪魔』です。第1回目だけを観ていたら、よくあるサスペンスもののようだったのですが、2回目以降は主人公の馬淵悠日(仲野太賀)の兄や摘木星砂(松岡茉優)が関わった殺人事件に主題が移行していくという凝りに凝った連続ドラマになっています。脚本は坂元裕二、昔の『東京ラブストーリー』『カルテット』、最近は『大豆田とわ子と三人の元夫』を書いた人なので、脚本がいいのもうなづけた。
私が一番感動したのは、第2話でしょうか。兄弟の漫才コンビのお兄ちゃんが、弟に殺されてしまった事件の後、悠日が自分の死んでしまった兄貴のことを懐かしみ、その心情を川辺で星砂に打ち明ける夜の場面。二人でラーメン食べながら悠日が兄貴が死んだことの無念を語っていると、自転車に乗ってきた警官がそこにやってきて夜こんなところにいてはダメだよと諭す。それに対して星砂が「もう5分待ってくれよ」と言い、悠日に対して「警察なんてどうだっていいんだよ、ラーメンがのびたっていいんだよ、話したいことがあるときは」という。そして、悠日に向かってスマホを渡して「電話しろよ!」という。悠日は星砂の意図を知り、スマホを手に取りながら、死んだ兄に向って「兄ちゃん、今どうしてる?」と涙流しながら電話の向こうに話しかける。お互いにわかりあっていないとできないなあと思うんです。そこからこのドラマいいぞと観るようになってしまいました。
今週の土曜日最終回です! 未解決連続殺人の犯人は署長なんでしょうか?それとも署長の長男なんでしょうかね?結末が楽しみです!