雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

9月23日 青木理「安倍三代」(朝日文庫)を読む

2020.09.23

 日本の政治が家業になっている?そんな問題意識から安倍家三代の政治家を描いたもの。
 安倍晋三の祖父・寛は筋金入りの反骨政治家、そしてその息子で晋三の父・安倍晋太郎は2世ながら選挙区の地盤を自ら必死で耕して自民党幹事長にまで上り詰めた人。そして、三代目の安倍晋三。青木はいくら取材を積み重ねても彼については特筆すべきエピソードが出てこない。「悲しいまでに凡庸で、なんの変哲もない。善でもなければ、強烈な悪でもない。取材をしていて魅力を感じなければ、ワクワクもしない。」
 そういう「凡庸」な人間が、あれよあれよというまに権力のトップに上り詰めて権力を思いのままに行使してしまうのだから、何とも怖い。政治家セレブとそれを有難がる取り巻きの責任なき協働で政治が進められているということなんだろうか。

馬場秀幸  カテゴリー:書籍