カルロス・ゴーンの逃亡、国会議員の収賄罪捜査、波乱が予想される2020年。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
カルロス・ゴーン被告がレバノンに行ってしまった。これは「出国」かもしれないが法的な目でみたら「逃亡」だ。「出国」と書いてある新聞はなんか生ぬるい気がする。
早速「だから保釈を認めたのが間違いだった」という批判がでてきた。検察や日産関係者からだ。ボクはそうは思わない。否認をしている被告人にも活動の自由は当然にある。否認していたとしても保釈が認められておかしなことはまったくない。悪いのは、保釈の条件に違反して逃亡したゴーン被告人である。だから、関係者は違反させてしまったことの原因を真摯に分析することが必要だ。では、関係者はこの事実からどういうことを反省すればいいのだろうか?
裁判所は保釈保証金15億円が出頭を促す心理的強制の効果があったかどうかについて総括をするべきだろう。
弁護団、国土交通省は、どうしてゴーンが国外逃亡できたのかということについて知っている事実を包み隠さず話をするべきだ。報道によれば、弁護団はゴーンのパスポート3つをすべて管理していた。国土交通省はプライベートジェットを利用する場合も税関・出入国管理検査をすべてしているという。じゃあ、なんで国外に出れたんだよ、ということになる。厳格な検査がなされていたのかどうか気になるところだ。