雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

ヤミ金融 その2

2019.05.10

 今日、またヤミ金の依頼がきた。最近ちらほらヤミ金にからむ相談が来る。増加傾向にあるのだろうか?
 お客さんには、とにかく私の経験談を話します。
 弁護士が入り毅然とした態度をとればヤミ金の取立はやむ。しかし、中には脅せば取立できると考えて脅しや嫌がらせを続けるヤミ金もいる。例えば、依頼したことをヤミ金に伝えるや、依頼者の家族や親戚まで脅しの電話がかかったり、依頼者の取引先にヤミ金がその依頼者を罵倒するFAXを流したり、依頼を受けた弁護士の事務所にはホットモットの弁当が数十個送り付けられたり、頼んでもないタクシーがが2台も依頼があったと言って来たり、もう大変なんだ、と。つまり、弁護士が事件に「介入」しても嫌がらせがしばらく(と言っても長くは続かないが)続くということを説明する。
 (そうすると、ほとんどのお客さんはひきますが、でもそれが事実なんだから仕方ない。これを説明しておかないと、弁護士が入っても何もしてくれないとか、事態が反って悪化してしまったと思われてしまう。)
 もちろん、弁護士が入らない方がいいのかというとそうではない。介入したほうがいいに決まっている。毅然と支払いを拒否する態度を取れば、ヤミ金もあきらめる。脅しを続けても益がないし、反って足がつくことを畏れるからだろう。
 こういうことなので、ヤミ金の依頼を受けるときは、依頼者もそうだし、弁護士も相応の覚悟が必要だ。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事

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