相談者に対して一通りの経験談と対処法とを話した後、最初に弁護士に相談しようなどとは思わなかったのかどうか聞いてみた。この相談者はウチの事務所を銀行から紹介されてきたからだ。
「最初借入れた額は大したことなかったんです、でもだんだんと借金の額が大きくなって返せなくなった、でも家族にも話せなくて。それでお金を貸してもらいたくて銀行に駆け込んだら、売上げがあるのになんでお金がないんだと指摘されて。そこでヤミ金の話を初めてしたんです。銀行の人が弁護士を紹介してくれるってことになってここに来ました」
　「困ったら⇒弁護士」という発想にはなかなかならない。普通の方々には、まだ弁護士は遠い存在なんだと思い知らされました。少しでも近づけるように努力を重ねるしかありません。