刑事弁護人としての履歴 その4 2019.07.29 被疑者が無罪を主張する事件では、いろいろな方から「善意」の忠告をされることがある。あいつ(被疑者)は素行が悪いとか、絶対に犯罪をしているんだとか。こういう場合は「雑音」として無視するしかない。そもそも100%善人な人間はいないのだ。少したたけばホコリがでる。これが現実だ。特に日本では、被疑者とされたら外野はその人を叩くだけ叩く。刑事弁護にとって外野の善意は雑音である。被疑者が無罪を主張する以上、被疑者の話だけに耳を傾けて無罪の立証に力を尽くすほかない。 馬場秀幸 カテゴリー:仕事