打越さくら対話集会 その2(集会と関係ない話)
あれは高校2年のことだった。高田駅前のバス営業所のベンチに座り、帰りのバスを待っていた。
一人の若い女性が現れてボクに声をかけてきた。「何か悩んでいることありますか?教会に行って一緒に考えてみませんか?」と言ってきた。ステキな女性だったからついつい気を許して名前と住所を教えた。
数日後に手紙が来た。すごくキレイな字だった。是非教会に来てキリストの教えを聞いてみないかという内容だった。
当時はそれなりにいろいろ考えることがあり、行ってみようかという気になった。でも、結局のところ行かなかった。田舎者にとってキリスト教は敷居が高く、又その後大学受験で忙しくなったからだと思う。
その後、大学に入学した。大学のキャンパスでは原理研究会という統一協会のフロント組織が積極的な勧誘をしていた。他方で反原理共闘や民青などが統一協会の危険性を訴えもいた。原理対反原理みたいな感じで学内は騒然としていた。
ある日「もしかしたら」と感じた。そして夏休みに帰郷し、机の引き出しに眠っていた手紙を開けてみた。たしか、封筒の裏か手紙の中に統一教会〇〇支部みたいなことが書かれていた。「やっぱり」ボクを勧誘したのは統一教会の会員だったのだ。その時、何気なくその教会を訪れていたら、自分の人生はどうなっていたんだろうかなあと時々思うことがある。
いずれにしても、有田さんと私、高田を結び付けているのは統一教会ということだった(この項続く)。