私たちの仕事の目的は事件の解決をすることであり、相手方や裁判所とケンカすることが目的ではない
私は短気です。おかしいと思うことがあると怒ってしまいます。怒りの矛先はいろいろです。失礼なことをされると本気で怒ります。それは相手が弁護士であろうが、裁判所であろうが関係ありません。怒ってしまったことが原因で上げたこぶしの落としどころを悩んだりしたことは幾度となくあります。
昔、商工ローンの事件で東京高裁の訴訟指揮に思いっきり抗議をしたことがありました。そうしたら、一緒にいた日栄商工ファンド弁護団の先輩弁護士から「裁判所とのケンカは最後にすればいい」と説教されました。私たちの仕事は事件の解決が目的であって裁判所と喧嘩することが目的ではないのです。私には名言だなあと思いました。それから、仕事ではあまりケンカしないようには気をつけています。今も先輩の言葉かみしめています。