雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

離婚事件、相談してから終了するまでどれくらいかかるのか。

2019.05.23

 どんな事件でも、それを解決するまでにどの程度の時間があるのですか、と聞かれます。解決までの時間がどの程度なのかというのは相談者にとっての関心事の一つです。
 離婚の場合は、どうでしょうか? 
 解決に至るまでの時間の長さは、当該事件の持っている争点の内容次第と思います。
 例えば。
1 相手がこちらの離婚の申出についてなかなか納得しないとき。離婚の申出が突然であれば当然、納得するまでに時間がかかります。
2 財産分与の対象になる財産が多数あったり、その評価が複雑である場合には、それを整理する必要があります。財産が隠されていたりするときは、それを開示させる必要がある。
3 慰謝料請求が争点になるとき。これは、離婚の責任の所在を明らかにすることと裏腹です。だから、事前の話合いや家裁の調停でまとまらないことがあります。だから、協議、調停で話しをしてもまとまらず、離婚訴訟で決着せざるを得ません。当然時間がかかりmす。
 相談をすると、当該離婚事件の争点が何なのかわかります。それで大雑把ですが、短期で終わるか長期になるかという予測はつきます。
 一般的には、離婚だけが争点の場合は解決まで半年或は1年程度。財産分与が複雑であったり、慰謝料請求が争点になる場合にはもっと時間はかかります。また、離婚訴訟でも地裁で決着できず高裁に行く場合もあります。私がした事件では解決までに3年を要した事件もありました。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事

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