10月12日 誠実な謝罪
ある透析患者の話。
ある病院に週3回通院しながら人口透析を受けていた。日曜の早朝に急に息苦しくなり救急車に乗せられて病院に行った。すぐに透析治療を受けて幸いにも回復したが、本人も家族も初めてのことなのでびっくりした。正直、死ぬんじゃないかとも思った。
担当の医師が、「データの変化を私が見落として、量を少し落とさなくてはいけないのに今までと同じ量で透析をしていた、それで苦しくなったようです、データを見落とした私の責任です」と言って謝罪したという。これがまた本人にも家族にも驚きだったようだ。
家族にしてみれば、大事に至らなかったということはあるにしても、先生が過ちを認めることはなかなかない。また、その説明も丁寧でわかりやすかった。謝罪してくれたことで、これからも安心して任されられる気持ちになったらしい。
事故はいつでも誰にでも起こりうる。逃げずに説明をすることが一番必要なことなんだなあと知らされた。