雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

10月11日 『ドリトル先生アフリカゆき』(ヒュー・ロフティング著、井伏鱒二訳)

2020.10.11

 脚本家三谷幸喜さん、6歳の息子に毎晩読み聞かせをしている。最近は岩波少年文庫の「ドリトル先生」。小学生の頃ひたすらはまった。「ホームズ」もそうだった。ただし、「ホームズ」は大人になってから何度から触れる機会があったが、ドリトル先生の場合は、まったく目を通すことがなかった。50年ぶりの再会だ、という(朝日新聞「50年ぶり「ドリトル先生」2020.10.8)。
 6歳の息子も「ドリトル先生」にはまっている。三谷さんは息子に本の魅力を聞いてみた。一つの理由は動物たちのキャラクターを面白いという。もう一つの理由は、早く先が読みたくなるところ、だという。三谷さんも、ロフティングは「引き」がうまい、一章読むとその続きが知りたくなる、脚本家である父親にも非常に勉強になるんだと書いている。
 じぶんも、小学生の頃、第1作を読んでは次の作という感じで読み進んだ。余り内容は覚えていなかったが。自分もしばらくの間目を通すことがなかったが、最近になって衝動買いをしてしまった。
 自分にとっての「ドリトル先生」の魅力は何だろう?
 動物とお話をして動物の治療をしてあげれる先生に魅力を感じていた。ドリトル先生と動物。その交流には、世の中のせちがらさはまったくない。ひたすら仕事を楽しんでいる先生の姿に憧れたんだろう。今も、仕事や人間関係に疲れると、無性にドリトル先生の本を読みたくなる。秋の夜長には「赤毛のアン」同様にいい本かもしれません。

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画