雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

10月22日 「親ガチャに外れた」と言って、いったい何が悪いんだ?

2021.10.22

 「親ガチャに外れた」と言うことに対して、自分の努力不足を親のせいにするなという批判があるそうだ(朝日2021.10.14「親ガチャという不平等」)。
 しかし、それは、子は親を選べないという道理を言い表した言葉に過ぎない。実際そういう世の中になってしまっているんだから。
 もちろん、それがいいかどうか、それを宿命として受け止めるのかどうかは別の問題だ。少々理屈っぽくなってしまうが、日本の憲法は差別を禁止している(憲法14条)し、貧富の格差を縮めるために社会保障を充実させる仕組みを保障している(憲法25条)。実際に歴史をみても政治が貧富の格差を是正してきた事実がある。「親ガチャ社会」は政治の力で変えられるはずなのだ。
 

馬場秀幸  カテゴリー:その他