11月29日 私が最近した渉外事件
日本の弁護士の分類の一つに渉外弁護士があります。渉外弁護士とは、外国とのビジネス法務に関する案件を基本として扱う弁護士です。外国語が堪能なんだからそれだけでもカッコいい。私には縁のない世界でした。
ところが、そんな私も、最近、外国人や外国に関わる事件(渉外事件)を担当せざるをえなくなってきました。これも国際化なんでしょうか?
一つは、フィリピン人が当事者になった民事事件。事件を紹介してきたのが、かつての私の依頼人でフィリピン人。証拠になるラインメッセージがすべて英語だったので、それを翻訳して証拠提出しなければなりませんでした。このときは、私の元依頼人が英語もできたので、すべて訳してくれました。
もう一つは、92歳の女性の年金にからむ事件というか業務。かつてその女性はアメリカで働いたことがあって、アメリカの年金がアメリカの銀行に支払われていた。女性は、小切手を通してそのドル建ての預金を日本円に交換できていたのだが、どうもそれが最近できなくなった。女性は、アメリカの年金振込口座を日本の金融機関に変更してくれないかと頼んできた。
残念ながら、ボクは英語ができない。どうしたらいいものかと思ったら、英語塾の友人がボクの下働きを引き受けてくれた。
語学力がなくても、頼りになる人さえいれば、渉外事件もこなせるのである。