ロシアからメールでメリークリスマスのご挨拶をいただいた。
　私の昔のお客さんの紹介でロシア人女性の事件を受けたのは昨年のことだった。
　私は、ロシア語などまるでわからん。どのようにして打ち合わせをしたかというと、その女性のスマホのラインで通訳者とつながった状態にする。私とその女性とは事務所の会議室で交互に会話をする。一方がした話を通訳の方がスマホを通して聞き取ってそれをすぐに訳して他方に伝える。なんか面倒くさい方法だったが、通訳人の方の能力がすばらしく、言葉の壁も感じずに意思疎通ができた。
　最後の和解の席上で特徴的だったのは、ロシア人の彼女が一言一句にこだわり、わからない言葉があると遠慮なく聞き返す。そのため、裁判官の和解条項の確認の時間もずいぶんかかってしまったが、それはそれでいい勉強になった。自分のことなのだから、わからないことがあれば、弁護士にも聞く。裁判官だからといって遠慮しない。当然のことだと思う。
　その後、彼女は、ロシアに帰った。もちろん、ロシアとウクライナは戦争をしている最中である。早く戦争が終ればいいのになあと思う。