2月21日 墓守のため息 親父まだまだ元気です。
高田は今日も晴れていい天気だ。少しのんびりして事務所に行こうかと思って身支度をしていたところ。
「ドサッ」「ドサッ」という音がした。
さすがにこの1月、2月は悪天候で来客もなかったので何のことやらと思って外を見た。
父が敷地に積もっていた雪をスノーダンプでどかしていた。
父は、この2カ月近くほとんどといっていいくらい、自宅から出ていなかった。毎日毎日コタツに入り、テレビを観ているか、コタツでうたたねをして暮らしていた。人との会話も少なくなり記憶力が衰えて(これは以前書いた)、足腰も悪くなった。この前は玄関で少しよろけていた。
「大丈夫かい?」と声をかけた。
「ダメだ、たいそうだ(疲れるという方言)~」と言いながら、満面の笑顔で答えてくれた。外に出られたこと、排雪作業という仕事ができたことがうれしかったに違いない。親父、まだまだ元気です。