3月19日 渡辺直美「見た目の奥がわかるような人間になりたい」

オリンピックの開会式閉会式を手掛ける当代一流のクリエーターが、オリンピックに豚をかけて「オリンピッグ」なんてどう考えても親父ギャグで外国人が理解できるとも思えないネタをよく考えつきますよね。
ただ、それはラインで出した一つの案に過ぎないし、他のメンバーの反対でボツになった。にもかかわらず大きな問題になり、案を出した佐々木さんが辞任せざるを得ない事態になった。とても不思議です。
一流のクリエーターと親父ギャグ&容姿侮辱ネタ、そのギャップにみんな驚いたんだと思います。平和の祭典だなんてカッコいいこと言いながら、人の容貌をお笑いの対象にすることを平気で考え付くという理想と現実の落差にも驚きましたよね。今回の文春報道の功績は、オリンピックの裏面というか泥臭い現実をわかりやすく伝えてくれたことではないでしょうか。
それにしても、渡辺直美さん、とんだトバッチリでした。ワイドショーでは仮にこの演出がきたら渡辺直美は受けるのか断るのかなんていう議論になってしまってましたから。
彼女は一体何を考えているのか。彼女の公式動画配信『NAOMI CLUB』を観ました。
彼女は、「芸人だったらやるでしょう?と言われれても「それは違う。普通におもしろくない。意図もわからない。私がブタである必要性は何ですか?」と言って断るでしょう」と断言し、「体型のことをどうこう言う次元じゃないですよ。もう2020年代に入りましたから」「その人の魅力だったりとか、いろんな人の第一印象は見た目からなんだけど、見た目の奥がわかるような人間になりたい」とも。
直美さんの「見た目の奥がわかるような人間になりたい」という言葉を聞けたことが今回の騒動の救いかなあと思います。
常に一歩高みを目指して頑張っている。だから、彼女の芸をみるといつも笑えてしかも元気になれるんですかね?