雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

5月30日 高田世界館で「山中静夫氏の尊厳死」を観る

2021.05.30

 上越映画観賞会第212回例会で上映されました。
 若い時に故郷信州を離れて、静岡の田舎にある妻の実家に婿入りして長い間郵便局の配達員として真面目に働いてきた、定年になりこれから自分の本当の人生だと思っていたら末期の肺がんが見つかった、医師に聞いたところ余命は数週間、だったらせめて故郷で浅間山を観ながら死んでいきたいと思って信州の病院に入院し、入院していた際に自分の実家にあった先祖の墓の隣に自分の墓を作り、自分の行動に理解をしてくれた医師と語りながら最期は静かに死んでいった、という男の物語。主人公の男性は中村梅雀さん、医師に津田寛治さん。
 ひさびさに訪れた実家は長年誰も住んでおらず廃屋になりかけていました。その実家の裏山にあった先祖の墓地のすぐ隣に、遠くの川原から石を一輪車で運び出し、自分の墓を作ります。それが何とも贅沢でうらやましい。
 死は誰も避けられない。どういう最期を迎えるのか。これは結局どういう生き方をすればいいのかということに繋がってくる。深く考えさせられる映画でもありました。
映画ってホントにいいですね!

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画