7月3日 コロナのとばっちり その62 想田和弘「打つべきか 打たざるべきか」
「週刊金曜日」で想田和弘さんが巻頭エッセイを書いていた。
ワクチンを打つかどうかが、身近な問題になっている(私⇒そうだったんだ!悩んでいるのは自分だけではなかったんだと気づく)。近所の高齢者は「打つ」ことを前提に会話が進んでいるようにみえる。それに対して、都会から田舎に引っ越してきた「自然派」の人たちの集まりではワクチンに対する拒絶感が強く、「打たない」ことを前提に会話が進むことが多い。そして、こう指摘する。「高度なバイオ・テクノロジーの産物としてのワクチンを接種するか否かはその人の医療観や科学観、自然観、人間観などが深く関わる事柄である」当然打つか打たないか悩むはずなのに、「社会全体では「ワクチンは当然打つべき」という前提が支配的で「打たない派」がカルト信者のごとく見られかねないような雰囲気を感じる」。
なるほどなあと思っていたら、高校時代の友人からメールが来た。「昨日、ワクチン接種しました。」副作用は「腕の筋肉の痛みと多少の痒み程度」とのこと。ボクの最近の書いたものを読んでくれていたんだろう。ボクは、友人への返信で悩んでいることを素直に書いた、「アレルギー体質もあるし、打っても打たなくてもあと一年はどこにも行けないだろうし、ホントに副作用が怖いんだ」。友人はすぐにこう返信してくれた、「いいさあ。そういう人の為に打てる人が打って、守るから。何てね。」言ってることがカッコいい。
あらためて、想田さんのエッセイを読んだ。最後にこう書いてあった、「コロナ禍という危機だからこそ、個人の自由や選択を尊重することの大切さを、社会全体で確認したいものである。」
でも、ボクの友人の考えは、想田さんの考えの上をいく。個人の自由を尊重するだけでなく、オレらが集団免疫を獲得して、打たない奴らまで守ってやるぞ!って言ってくれるんだから。何て言ったらいいんだろう。こんな時でも社会の連帯を忘れないという気概。なかなか考え付くことではない。ボクの友人はスゴい人だと思いました。