7月5日 高田世界館で ポン・ジュノ「殺人の追憶」
『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の特集が高田世界館で企画されている。
第1回目が『殺人の追憶』だ。
チラシには「ミステリーの最高傑作」とされていて期待したが、犯人は結局のところ誰なのかわからず、単純明快なストーリーを期待した自分には消化不良になった。でも、韓国では多くの人が観ていたようである。実際に起きた「華城連続殺人事件」を素材にしたことから、多くの人が興味をもったのではなかろうか。
消化不良とはいえ、容疑者が浮かんでは消え又浮かび、殺人犯に刑事たちが翻弄されるストーリーははらはらさせられた。また、韓国の農村風景、そこでの大衆の生活、悲惨な犠牲者が出ても泣き寝入り、警察は自白偏重や拷問捜査の非科学的捜査をして役に立たない。そんな韓国社会の当時のやるせなさみたいなのを味わえることができて満足でした。
1番目の『殺人の追憶』は7月10日まで。2番目の『ほえる犬は噛まない』は7月11日~7月18日までの上映です。