雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

7月4日 絵を観ること、眺めること

2020.07.04

 4年越しの事件もやっと解決できた。今までのことをそのお客さんと少し語り合った。
 その方は、思い出の一つとして、相談室に入って私を待つまでの間のことを話してくれた。
 私を待つ間、相談室に掛けられた絵を観ていたそうだ。しかも、その絵が気に入って、誰が描いたものかネットで調べたという。
 
 私が絵を飾るのは、何もないと不愛想すぎるという気持ちからだったので、その方の話に驚いた。絵は渡辺等さんという上越市出身の画家が描いたものだ。仲町の冬景色が描かれている。

 絵のことでいえば、私は絵を観るのが昔から好きだった。なぜだろうと思うが、おそらく中学校時代の美術の先生のお話がよかったんだと思う。大学進学で東京に行き谷中いいたとときは、上野の美術館によく行った。本物の絵を見ると、絵描きさんの迫力がストレートに伝わってくるので、すごく元気をもらえる。ただ、この頃はお金がまったくなかったから、絵は美術館で鑑賞するものと思っていた。
 
 弁護士になって新潟にいた頃、古町の画廊で村山陽先生の絵が飾られてあった。少女が描かれていた。ステキな絵であった。この時ばかりは自分で所有したいと思った。半年くらい迷ったが、それでもまだ飾られていたので、思い切って購入した。
 
 上越市で事務所を開設した際、ジャックランドの植木さんにお会いした。植木さんは当時子どもたちの絵画教室を主宰していた。植木さんに紹介されたのが渡辺等さんだった。仲町の夜の風景を描いてほしいと頼み、描いてもらったのが、相談室に飾ってある絵であった。
 
 絵は人を元気にしてくれる。今日のお客さんとの話からもそういう思いを強くした。事務所に飾る絵もどういうものがいいかいろいろ考えないといけないかも。

 
 

馬場秀幸  カテゴリー:事務所