雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

9月20日 翁長雄志「闘う民意」(角川書店)から、総理の器って何だろうと考える

2020.09.20

 2015年8月、沖縄県の翁長元知事は当時の菅官房長官に対して辺野古の基地建設に関する協議に臨んだ。
「なかでも私が強く求めたのは、沖縄が歩んできた苦難の歴史に対する理解でした。私は菅官房長官に「沖縄県民には『魂の飢餓感』があるんです」と語りました。
・・・しかし、いくら歴史を語っても、菅官房長官からは「私は戦後生まれなものですから、歴史を持ち出されても困りますよ」「私自身は県内移設が決まった日米合意が原点です」という答えが返ってきました。」(翁長雄志「闘う民意」(角川書店)62頁)。
 日米合意以前の歴史は知らない。しかも、私は戦後世代、戦前の歴史なんて知らない、言われても困るんだ。これが、当時の菅官房長官の姿勢でした。
 私は、彼の顔がどうして貧相なのだろうろ疑問でした。それは外観ではなくて内なるものが貧相だからです。翁長氏の紹介したエピソードを思い出してそう思います。
 何度も何度も書いてきましたが、人間は歴史的な存在です。過去の歴史を抜きにして現在を語ることはできないし、相手が歴史を語るなら、それを知ろうと努めなければ問題を共有できないと思うのです。それを知ろうとしない。何とも貧相で冷たいと思うのですが、さて菅さんは今もこういうような姿勢なのでしょうか?

馬場秀幸  カテゴリー:その他書籍